7月5日にJR北海道スキー部の野上幸寿さんがお亡くなりになりました。
2日までニセコで一緒に合宿をしていた仲間。
ブログを更新しようにも野上さんのことにふれないと、普通には更新できません。
もしよろしければ野上さんとの話を一つ。
オフシーズンになってから一緒に練習をさせてもらうようになり
数回目のことだったと思います。
ノーマルのペースでフォームを確認しながらローラースキー100分というトレーニングメニュー。
最初僕はとにかく野上さんの後に付かせてもらいリズムを合わせる。
それから交互に前に出て、僕が前を走っているときは野上さんから助言をもらう。
走りながらわかりやすくアドバイスをくれる。
「ありがとうございます」というと
「人に教えることで自分も勉強になるから」と。
本当に優しい先輩。
野上さんはクロスカントリー専門の選手。当たり前ですが僕よりも速い。
僕が前に出ているときはちょっと早めのペースにしないと野上さんの練習にならないと思い、頑張って走る。
ずーっと良いペースで走っていたため、最後の15分間は疲れてフラフラ。
時計ばかり見てしまい、フォームまで頭が回らない。
もうそろそろ終わりかな?って時に野上さんに
「もう1周行こう!だいぶフォーム良くなってきたよ!
でもそうだなー。
最後の15分こそ一番集中して一番良いフォームで走ろうぜ。
そしたら一回の練習がものすごく質の高いものになるから」と。
言われた瞬間、情けなくなりました。。
野上さんは午前中会社で仕事をして午後からスキーの練習。
いつも言っていたのは、自分はみんなよりも練習できる時間が少ないから
いかに質の高い練習をするかってことに気を付けていると。
その野上さんの貴重な時間に一緒にトレーニングさせてもらっているのに自分はなにをやっているんだ・・・。
もちろん手を抜いていた訳じゃないが疲れているなりにも、もっと集中して練習できたはず。
それから僕の練習の質が変わったと思います。
その他にも短い間でしたがたくさんのことを教わりました。
野上さんが倒れてしまったのは会社から午後の練習に行く途中。
予想でしかないですが
きっと如何に質の高い練習をするかって考えながらだったと思います。
その想いをしっかりと引き継いで質の高い練習をするのが一番の恩返しになると思う。
野上さんありがとうございました。
明日も良い練習します。